犬や猫を飼う前に考えていただきたいこと |
犬や猫を飼うことはすばらしいことです。「こころのゆとり」や「命の尊さ」が社会の中で特に叫ばれる昨今、犬や猫と共に暮らし、ふれあうことで「心の豊かさや潤い」が得られるとして、コンパニオンアニマル(伴侶動物)とも呼ばれています。しかし、飼うということは、同時に飼い主としての責任が伴うことでもあります。飼い始める前に、以下の事を家族全員でよく検討してください。
犬を飼うならこれだけは守りましょう |
犬を登録し、毎年狂犬病予防注射を受ける
生後91日以上の犬は、必ず登録と年1回の狂犬病予防注射をしなければなりません。
犬を飼い始めてから30日以内に各市町村の保健所に登録を申請してください。
犬の鑑札と狂犬病予防注射票は、必ず犬につけてください。もし犬が迷子になってしまった場合、これらをつけていると確実に飼い主の元に戻ることができます。
犬の放し飼いはしない
犬の咬傷事件のほとんどが、放し飼いにされた飼い犬によるものです。他人の庭や畑を荒らしたり、野良犬を集める原因なったりします。散歩代わりに離し、そのまま帰ってこないケースも多くあります。子犬のときからつないで飼う「癖」を付け、毎日定期的な引き綱運動をさせましょう。
人の迷惑にならないように愛情と責任を持って飼う
犬の習性や生理を理解し、近所迷惑にならないように、気を配らなければなりません。
犬を制御できるように、きちんとしつけましょう。
万が一、近所の迷惑になってしまったとしても、簡単に犬を飼育することをあきらめないで下さい。どうしても飼えなくなってしまったら、新しい飼い主を捜しましょう。
犬のしつけの基本 |
まずは、しつけやすい犬にしましょう。
ポイント
人の手で自由に扱えるようにする。
日ごろから親しく言葉をかけ、人の気持ちを読みとれる犬にする
同じ言葉で根気よく、一度教えたらくずさない。
アイコンタクトを教える
アイコンタクト(目と目を合わせる)とは、しつけの第一歩で、犬がいつも飼い主の目や手に注目するようにしておくことです。
犬と人の視線上に、おやつやおもちゃをもっていき、すぐに与えずにしばらくこれを見つめて待つように習慣づけることからはじめるとよいでしょう。
「よし」と「いけない」
しつけの基本は、よい行動をほめ、悪いことはしかること、すぐその場で行うことが大切です。
「おすわり」
少量の食べ物などを犬の頭上にもっていき、見上げるようなポーズをとらせる。「おすわり」といいながら、食べ物をやや頭上の後方に持っていくと、犬は見上げるので、自然におすわりの姿勢になる。できたらよくほめて、食べ物を与える。
「まて」
「待て」と手で示し、近づこうとしたら「待て」といってもう一度制する。うまく待てたらよくほめる。これを繰り返し、「まて」の時間を少しづつ長くしていく。
「ふせ」
「ふせ」と言いながら食べ物を犬の鼻先から真下の床に移動する。こうすると、犬は食べ物にひかれて、鼻先を地面に近づける。続いて食べ物をやや前方に引くと、自然に『ふせ』に姿勢になる。できたらよくほめる。
犬に咬まれないための基本知識 |
犬にさわりたいときは
飼い主に「犬にさわってもいいいいですか」とたずねる。
犬に近づくときはななめ前から近づく。
手はかるくにぎって、手を犬の鼻に近づける。
犬が関心を示すようなら、ゆっくりと犬のアゴの下あたりをさわる。(いぬは急に頭や首の後ろからさわられるのを嫌います)
いやがる犬にはさわらない。
犬が吠えながらちかよってきたら
動かない。(その場でじっと静かに立つ)
犬の目は絶対に見ない。
声を出さない。
こんないぬにはぜったいにさわらないこと
食べている犬。
眠っている犬。
独りで留守番をしている犬。
生まれた子犬と一緒にいる親犬。
ネコにエサをやりはじめると…? |
爆発的に数が増えます。
子ネコは半年でまた次ぎの子を生むようになります。
メスネコ1匹は一年に10〜15匹の子ネコを生みます。
エサを求めて他の地域からもネコが集中・あっという間に数十匹ということに。
かえってネコが不幸になることが多いのです。
なわばりあらそいでケガや事故が絶えない。
ネコ同士の間で病気が流行。
出産の繰り返しで母ネコに負担がかかる。
迷惑ネコはネコとにとっても住みにくい環境です。
迷惑ネコになっていしまうと
与えられるエサでは足りなくなってゴミを荒らします。
住宅の台所をあさる場合も…
庭木で爪をといだり花壇で遊んだり。
糞尿の放置で悪臭がプンプン・ハエなどの害虫も発生。
ネコのノミは人もさします。
エサをやる前によ〜く考えて!
数のコントロールができますか?
避妊・去勢手術を受けさせるために、捕まえる根気がいります・手術にはお金もかかります。
ふん、尿や毛の始末ができますか?
エサやりの時間以外に世話の時間も必要です。
ネコのノミは人もさします。
ネコを幸せにするには…
室内飼育に努めましょう。(ネコ自身の安全を守り、他人への迷惑を防止できます。)
数のコントロールをしましょう。/避妊・去勢の手術の実施。(不幸な猫を増やさないことが大切です。)
尿スプレー(おしっこをあちこちにかけること)もおさまります。
ふん・尿や毛の始末をしましょう。(周辺環境の整備に努めましょう。残ったエサの後片付けも忘れずに。)
ネコに名札を付けましょう。(世話をしていることを明らかにし、飼い主としての責任をはたしましょう。)
トラブルが起こらないように、地域とのコミュニケーションをはかりましょう。
病気の予防をする。(ケガや病気をしたときは治療も必要です。)
エサだけではネコは幸せになれません。「自分が飼い主」という自覚を持って一生世話をしましょう。